目的再考

 最近は、ぼちぼち予備試験の勉強を再開できていますが、まだまだ直前期のモチベは戻ってきません。なので、自分がなぜ予備試験経由で弁護士を目指そうと思ったのかのきっかけを、自分が所属するJTC(ジャパニーズトラディショナルカンパニーの略)総合職の未来予測とともにここに残したいと思います。
たまに、「なんで勉強しているんだっけ」と考えてしまうときがあるので、そういう時はここに戻って、目的を再認識できる役割が発揮できたら良いなと考えています。
誰も見てないから好き勝手書こう。

  1. プロフェッショナルが集う業界へのあこがれ
    1つ目は、フェアで実力主義とされている業界に所属することへのあこがれみたいなものです。考えるようになったきっかけは、私が所属している会社の形態が大きく変化し、間接部門が特定の会社(間接業務を担うことを目的として新たに設立された会社)に移管され、雇用主が変化したことにあります。これにより、賞与原資の減少、労働組合の弱体化等が予測されます。また、移管の目的として、明確に固定費削減が掲げられていることもあり、将来の待遇悪化が既定路線となっています。
    私の会社は昇給や昇格が年齢や在籍年数に強くリンクしている典型的な年功序列型のシステムを採用しているため、将来の待遇悪化が確実となった場合、このシステムは機能しなくなります。若い世代は付加価値と報酬がバランスせず、どう頑張っても年上のおじさん・おばさんに貢ぐ構図になります。こうなると所属するメリットが感じられず、モチベが中々湧きません。そんなときに、年齢に関係無くフェアで実力主義の傾向のある弁護士業界が魅力的に映りました。
  2. 組織横断的スキルの獲得
    2つ目は組織横断的スキルを獲得したいと考えたことです。JTCの仕事は、多くのブルシットジョブから成り立っており、正直やってもやらなくてもどうでも良い仕事や組織固有スキルに依存した仕事ばかりなので、組織から離れた場合、多くの人がキャリアを継続できなくなります。これは自分の人生を特定の組織に依存している形なので、リスクが大きいです。組織への依存度を下げるために、組織横断的、普遍的なスキルを持ちたいと思ったのが弁護士を目指した理由として挙げられます。自分の人生を特定の組織にできるだけ依存せず、自分でコントロールできるのが理想な状態です。
  3. 雇用形態の変化、解雇規制の緩和のリスク
    現時点では実現していませんが、私が所属している企業では雇用形態の変化の兆しがみられます。具体的には、「総合職」の枠組みの細分化です。現在は、9時ー17時のフルタイム残業ありが標準の雇用契約として用意されていますが、週休3、4日の完全リモートの雇用形態が検討に上がっています。ピュアに見れば、従業員のウェルビーイングの観点から素晴らしい取り組みに見えますが、私はひねくれているので、これは総合職の待遇の引き下げ策の一つとみています。
    2021年にTokyoSwingさんが興味深い言及をしています。
    すごく納得感があります。私の企業も解雇はできない(早期退職を募集しても中々応募しない)から、総合職の待遇の引き下げに向かったのだなと思います。職種別、階層別に雇用契約を細分化して、「一部の総合職」と「その他の一般職」の形に今後変化して、全体の人件費の低減を実現しようとしているのではと推測しています。正直、これが怖いのは、解雇規制の緩和が実現した場合です。現在の解雇規制が維持される前提であれば、職業観、ライフスタイルによっては「その他の一般職」的な働き方は悪くないのかもしれません。しかし、解雇規制が緩和された場合「その他の一般職」(週休3日、4日のフルリモート社員)は外部のベンダーや派遣社員との違いが見当たらないので真っ先に会社から切られると思います。また、自らが「一部の総合職」を希望したとしても、必ずしも就けるわけではないでしょう(組織から拒まれる)。このように、「一部の総合職」と「その他の一般職」の形へ変化していった場合に生じ得るリスクに備える意味でも、「弁護士」資格の取得に挑みたいと思いました。
他にも理由はあった気がしますが、疲れたのでこの辺で。
明日からも頑張ろう。


    

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